不良の森

不良は空を見ない 立木を伐り続ける

夏の山仕事

この時期になると、間伐よりも下刈の仕事が多くなります。

間伐というのは簡単に言うと立木の間引きです。成長過程の木々の中で、枯れたものや歪んだもの、極端に細いものやおれたものなどを伐木し、良い木を残してそれに多く光を当ててやり、その生育を促すことが目的になります。

では下刈とは。

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皆伐した山に新たな木を植樹すると、木の成長と同じくその周りの雑草や雑木も伸びてきます。これを刈ってやり木の成長を妨げないようにする作業になります。

文字で書くとハイハイなるほどね という感じになりますが、山での仕事の中でもおそらくは最もしんどいものになると思います。

冒頭で書いたように下刈作業は草のよく生える夏場がメインになります。皆伐して高い木のない山はまず日陰がありません。

日光が容赦なく照りつける山肌で、草刈機を7時間使います。体力が無ければ命に関わる事故になります。冗談や大袈裟でなく。

実際昨年、他県の事業体で熱中症による死者がでています。同業者として、本当に残念です。

ぼくは麦茶2リットルとスポーツドリンク1リットルに塩飴を持って山に入るようにしています。

あと今夏から友人の勧めで空調服も着るようにしました。全然体感温度が違いますね。先輩等は「高い!」と言って誰一人着ていませんが、2万円の大枚を叩いた価値は十分にあります。

秋までにあと3件の下刈があります。あー憂鬱。。。