不良の森

不良は空を見ない 立木を伐り続ける

チル引き

間伐作業でたとえば道側や民家側など、木を倒しこんではいけない場所での伐倒の場合、チルホールを使います。

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要は倒す木にワイヤーを引っ掛けて伐倒方向をコントロールする道具です。

木の重心が何処であろうが枝向きがどっちだろうがチルホールにかかればほぼ関係ありません。

伐倒木に受け口と追い口さえきっちり作ってやれば、あとはコイツをギッコンバッコン屋形船を操舵する容体よろしく漕ぐだけで狙った所へ倒す事ができます。

とは言え我々本職は日曜日に庭の木を一本伐るお父さんとは違い、1日に何十本もの木を伐ります。

冒頭の箇所や筆違いの境などの伐倒に取り掛かると2〜3日これの世話になることもザラです。

そしてチルホールを引く作業、通称チル引きを担うのは、その作業の単調さとしんどさから、経験の浅いペーペーになる事が殆どだと思います。

もれなくぼくもチル引き要員なのですが、まあ最初の1.2本は楽しいです。これを7時間引いていたら気がおかしくなります。自分は馬鹿なのか?阿呆なのか?の自問が始まり、終には何でこの世に生を受けたのかすら分からなくなってきます。

そして木を伐る側の御諸先輩方はもちろん疲れないので休憩を取りません。詰まりは自分はチル引きでバテバテの挙句、休みもままならない1日が続きます。DEATHです。

この気持ちわかってくれる人いないかな。。。以上愚痴でした。

明日も頑張ろ。