林業の道具① トビ
グラップラーやプロセッサーなどの重機が無かった時代、伐り倒した木を運搬したり土場に集材したりする時など往々に使われていた道具トビ。
その使い方には熟練の技が要り、素人が扱おうものなら一向に木は動かないほど。近年では市場などでたまに使われる程度となってしまっている気がします。
ときにうちの事業体では、切捨間伐の現場によっては倒した木を等高線沿いに2点掛けしなければならない事があります。
治山事業といって、主に山土の崩れを防いだり、倒した木の落下、河川への流出を防ぐ目的です。
この時に玉詰した木をエッサホイサ手で運ぶのは骨が折れるんです。そこでトビを使ってみてはと。
小ぶりでカッコいいですね笑
近所の金物屋で先だけを買い、柄は使わなくなった斧から取って調整しました。
家に大きなトビもあるのですが、いかんせん現場の山ではかさばっていけませんから。